春眠暁を覚えずの意味・全文について。春眠とは?

どうして春になると
眠くなるんでしょうね。

この季節になると思いだすのが
「春眠暁を覚えず」ということわざです。

今回は、
このことわざの
意味について調べてみます。

さらに、このことわざは

孟浩然(もうこうねん、
または、もうこうぜん)
の漢文から成り立っているようです。

この全文をご紹介するとともに
改めて「春眠」の意味についても調べ

なぜ春になると眠くなるのかについても
ご紹介してみたいと思います。

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春眠暁を覚えずの意味

【読み方】
しゅんみんあかつきをおぼえず

【意味】
☆春の夜は短く、さらに、
とても眠り心地が良くて、
朝(暁)のおとずれにも気づかずに、
ついつい寝過ごしてしまい
なかなか目覚めない様のこと。

☆春の季節は暑くもなく寒くもなく
快眠できますが、夜が短いので、
朝が来たのも知らずに寝すぎてしまう。

☆春はぽかぽかとして気持ちが良いので
なかなか起きることができない。

☆春先は寝ても寝ても眠たいので、
朝寝坊をしてしまいやすい。

☆春の眠りは心地よく
夜が明けたのにも
気がつかない。

このことわざは
春以外の季節には

用いられないようですので
使い方には充分、
注意したいですね。

漢文とは
昔の中国の文章のこと。
漢文の原文は、
漢字だけで成り立っています。

ですが漢字だけですと
私たち日本人には読むことが
難しいため

昔から送り仮名を
つけて読んでいたそうです。

「春眠暁を覚えず」
(しゅんみんあかつきをおぼえず)
という読み方は日本ならではのものです。

日本語と漢文では文法が違うため
語順も違ってきます。

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春眠暁を覚えずの全文

春眠暁を覚えず
「孟浩然」の「春暁(しゅんぎょう)」
にもとづいています。

【全文】
春眠不覚暁
しゅんみんあかつきをおぼえず
春眠暁を覚えず
(春の眠りは心地よくて夜明けが来たのも
知らず目を覚ますことができなかった)

処処聞啼鳥
しょしょていちょうをきく
処処啼鳥を聞く
(あちらこちらから鳥のさえずりが聞こえて
ようやく朝が来たことに気がついた)

夜来風雨声
やらいふううのこえ
夜来風雨の声
(そううえば昨晩は嵐の吹く音がして
雨も降っていたようだけれど)

花落知多少
はなおつることしんぬたしょうぞ
花落ちること知る多少
(おそらくせっかく咲いた花も
昨夜の雨と風でたくさん落ちてしまったことだろう)

→夜明け、明け方
処処→あちらこちら
夜来→昨夜
知多少→どのくらいだろうか

孟浩然
この「春暁」を書いた
孟浩然という人物はいったい、
どのような人たっだのでしょうか?

孟浩然は700年前半唐の時代に活躍した、
中国の代表的な詩人だそうです。

孟浩然は若いころから各地を放浪して、
義侠の振る舞いで人々と交流しました。

出世には関心のない人だったようです。

自分を気に入ってくれた韓朝宗との約束を
すっぽかし朝廷への推薦を
だめにしてしまいました。

さらに、唐の第9代皇帝である
玄宗の前に出た時も、
不平を詩にして怒らせてしまったそうです。

詩は自然をテーマにしたものが
評価されていて、

詩の中に人生の愁いと起俗とを行き来する
心情を詠んでいます。

起俗とは
世間一般の事柄にとらわれないこと。

俗事・俗界を超越していることから、
「超俗の境地」という言葉もあるようです。

孟浩然は

良い意味では
破天荒な人、

悪い意味では
周囲に振り回されない人

だったようです。

【形式】
四句からなる詩のことを
絶句(ぜっく)といい、

八句からなる詩のことを
律詩(りっし)と言います。

絶句のうち、
一句の字数が五字のものを
五言絶句(ごごんぜっく)といい、

一句の字数が七字のものを
七言絶句(しちごんぜっく)と言います。

では「春暁」は?

春眠不覚暁
処処聞啼鳥
夜来風雨声
花落知多少

一句の字数が五字で
四句からなるので、
五言絶句ということになります。

【英訳】
In spring one sleep that knows no dawn.

【例文】
☆春になると、
疲れやすくなり、
とても眠たくなります。
毎年この季節になると、
春眠暁を覚えずという
言葉を身をもって体験できます。

春眠暁を覚えずで、
何度起こしても子供が起きなくて困ります。

☆春になると朝が暖かくなって気持ちよく
ついつい寝坊してしまいます。
春眠暁を覚えずですね。

春眠暁を覚えずで、
思わず二度寝をしてしまった。

☆今朝は春眠暁を覚えず
布団から出られませんでした。

この言葉の解釈には諸説あるようです。

春の朝は心地よいので、
つい寝坊をしてしまい、
夜明けが来たのがわからなかった。

夜の雨風が強く、せっかく咲いた花が
散ってしまうのを心配して
眠れず寝坊した。

春になると夜が明けるのが早くなって
同じ時間に起きたとしても、
すでに明るくなっているだけであって、
べつに寝坊したというわけではない。

1月と5月を比べてみますと
日の出時間はおよそ2時間も
違ってきます。

1月や2月は6時台後半だった
日の出の時刻が、

春先から5月にかけては
4時台になってきます。

そのため、いつも通りに
起きたとしても

周りはすっかり朝に
なってしまっている
ということ。

という考え方もあるようですが
やはり1番目の春は寝ても寝ても眠たい

という意味が最も
しっくりくるような気がしますが
みなさんは、どう感じられるでしょうか。

春眠とは

これまで春眠
という言葉が何度も登場しましたが
今一度、春眠の意味について考えてみたいと思います。

春眠とは

春の夜や明け方の、
心地よい眠り
のことを表します。

では、なぜ春になると
眠くて眠くて
仕方なくなるのでしょうか?

「春眠暁を覚えず」という
ことわざは本当なのでしょうか?

春になって、
寝てはいけないシーンで
思わず眠ってしまう…

なんていう経験は
誰にでもあるのかも
しれませんね。

そんな時に
「春眠暁を覚えず」
という言葉を使うと思うのですが。

実はこの言葉は、そのような
昼間のうたた寝のことを
表しているのではないようです。

先に調べたように
春は気候が良くて寝やすい
ということのほかに

日照時間が長くなり始め、
同じ睡眠時間でも、

目覚めるころにはすっかり
明るくなっているということを
意味しています。

このような理由で
「春眠」とは

昼寝のことではなくて
夜の睡眠を表している
といえます。

ですが確かに春って
夜だけでなく昼間も
眠たいですよねぇ。

春になると皮膚の表面血流量が増えて、
交感神経系が活発になります。

そのために
日中の活動量が増えるという
生理現象が起きやすくなるようです。

その結果として、
疲労感やだるさ
出やすくなります。

それで夜だけではなく、
昼も強い眠気に襲われる
ことがあるようです。

春の昼間に眠くなるのは
「気持ちの問題」ではなく

ちゃんとしたメカニズムが
あったんですね。

さらに春というと
入学や入社・異動といった
生活環境の変化があります。

いろいろ気疲れをしてしまう時期なので
寝付きが悪くなったり、
熟睡できない、ということもあります。

そのような理由で
アラームが鳴っても
なかなか起きられず

まさに「春眠暁を覚えず」
ということになるようですね。

規則正しい睡眠生活
私もそうなんですが
平日は仕事で忙しく

なかなか睡眠時間を
確保できないという方は
多いのではないでしょうか。

そうすると
少し時間に余裕のある
休日に寝だめをしますよね?

でも、
それはダメなのだそうです。

私たち人間の身体のは
体内時計があって、

一定のリズムに合わせた
生活をしないと

身体は順調に動いて
くれないそうです。

そのためには

前の日の寝る時間が遅くなっても
朝はいつもと同じ時間に
起きるのが良いのだとか。

そうすることによって
その日は眠くなる時間が
早くなってしまうかもしれませんが

夜になったら身体がリズムにもとづいて
睡眠を取り戻そうとして
深い眠りに導いてくれます。

このように
規則正しい睡眠時間を
送ることによって、

「春眠暁を覚えず」も
軽減できるのだと思います。

感想

今回は、

「春眠暁を覚えず」
という言葉について
考えてみました。

春は確かに暖かくて
眠りが気持ちいいですし

環境の変化でストレスがたまり
疲れがたまって睡眠で
カバーしなければならない

ということもあるかと思います。

それでもきちんとした
リズムにのっとって
睡眠時間を確保するなら

春の眠い時期も
乗り切れるのでは
ないかと思います。

皆様の日々の生活にも
少しでもお役立ていただけましたら
嬉しく思います。

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