”喧嘩両成敗”の意味は?英語で言うと?

K:ぼくは絶対に悪くないのに、
どうして先生に怒られなきゃ
ならないんだ。

T:彼も同じことを言っていたみたいよ。

K:だいたい、
あいつがあんなこと
するから悪いんだ。

T:Kくん、
喧嘩両成敗
って言うでしょ。

などという時に使われる
喧嘩両成敗という言葉。

この言葉には
いったい、どのような
意味があるのでしょうか?

そして英語で言う場合
どのような表現になるのでしょうか?

今回は、
この喧嘩両成敗について
詳しく調べてみたいと思います。

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喧嘩両成敗の意味

【読み方】
けんかりょうせいばい

【意味】
喧嘩をした者は、
非がどちらにあったとしても、
両方が同じように処罰される

という例え。

喧嘩をした者は、
どちらが正しいとか
悪いとかに関係なく、

2人とも同じように
処罰されるべきだ、

ということ。

【解説】
中世日本の
法原則の1つ。

戦国時代の随筆集
「可笑記(かしょうき)」には、

「織田信長公、
羽柴秀吉公の
ときよりこのかた、

いづれの御家にも
喧嘩両成敗と定めおかるる」

とあります。

戦国時代以降の慣習として、
喧嘩に際して

その理非を問わずに、
双方を罰するという
原則がありました。

「喧嘩においては
片方だけが正しい
ということはあり得ず、
双方ともに非がある」

とのことです。

武士間の定めとして
15世紀中頃、

室町時代中期に幕府が
喧嘩両成敗法を決めました。

各大名のもとで
その決まりが採用され、

喧嘩をした者は重ければ所領没収、
軽くても叱責(しっせき)とされました。

このように
戦国時代から
江戸時代には

広く庶民にまで、
採用された考え方
となりました。

江戸幕府ができてからは
喧嘩両成敗は慣習上の定めになって

法的に廃止されましたが
その考え方は人々の間に残りました。

中には、このように
機械的に双方を罰する
ということを

否定していた人物も
いたそうです。

成敗(せいばい)」とは、
処罰するということです。

現代では
子どもの喧嘩で、

先生や親が両方とも
怒る時などに、
この理論を持ち出します。

喧嘩は、
どちらが先に
手や口を出したとしても、

結果的に喧嘩になってしまったのは、
どちらも悪いという理由から、
処罰されるべきだという考えです。

お互いに
相手のことを考え、
一歩譲って気配りをすれば、

喧嘩にならないという
考え方から生まれています。

ですが、片方が一方的に攻撃を続け、
それを受ける側が気配りによって
ガマンし続けるなら、

それは「いじめ」
に発展する可能性もありますので、
難しいところです。

また、
喧嘩をした者を
罰することによって

その後、他の人たちに
争いを自粛させる
意味もあるようですね。

「喧嘩両成敗」の例文
1・どちらが先に手を出したかは
知らないけれど、
これはもう喧嘩両成敗だよ。

2・喧嘩両成敗というように、
二人とも次の試合には
出さないと決めた。

3・兄が先に意地の悪いことを言ったのに、
母は喧嘩両成敗だと言って
ぼくと兄にげんこつをした。

4・先にファウルをしたのは
相手チームの選手なのに、
反撃したぼくまで退場になってしまった。
喧嘩両成敗と言われたけれど
納得できない。

5・喧嘩両成敗だ。
罰として二人とも今月の
お小遣いは無しにする。

 

この言葉は
それぞれに

処罰されることを
意味しています。

ですから、
両方が許される
場合に使うのは

間違いですので、
用いる場合
注意が必要です!

喧嘩両成敗なのだから、
どちらも無罪ということにしよう。」
という使い方は間違っています。

ほかの誤った使い方としては、

「喧嘩両成敗なので、
どちらの選手も出場停止には
ならなかった」

という例があります。

喧嘩になってしまうということは、
やはりお互いに非があるからこそ
起こってしまうのではないでしょうか?

喧嘩両成敗と言うように、
両方を同じように罰するということも、
時には必要なことなのかもしれません。

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喧嘩両成敗を英語で言うと?

It takes two to make a quarrel.

In a quarrel both parties are to blame.

●ここは喧嘩両成敗だ。
I think you’re both in the wrong.
I’d say it was six of one and half a dozen of the
other(between you).

【例文】
喧嘩両成敗により猶村は切腹改易、
鈴木と木造も改易となった。

Naomura was sentenced to commit seppuku and kaieki
(sudden dismissal and deprivation of position,
privileges and properties),
and Suzuki and Kizukuri also received kaieki for
their punishment based on Kenka Ryoseibai.

永井家も改易に処されたが、
これは喧嘩両成敗ではなく
無嗣のためであった。

Although the Nagai family was also sentenced to kaieki,
it was because of Kenka Ryoseibai but due to the
fact that they had no heir.

毛を吹いて疵を求む

ここまで
喧嘩両成敗という
言葉の意味や

英語の表現について
調べてみました。

ここからは
もう1つのことわざ

毛を吹いて疵を求む
という言葉の意味についても
考えてみたいと思います。

【読み方】
けをふいてきずをもとむ

【意味】
些細な
人の欠点を、
しつこく暴こうとする例え。

また、
しつこく
暴こうとしているうちに

自分の欠点をさらけ出す
ことになってしまうということ。

【語源・由来】
「韓非子(かんぴし)大体」
には、このようにあります。

「毛を吹いて小疵(こしょう)を求めず、
垢(あか)を洗って知り難きを察せず」

髪の毛を息で吹いて
小さな傷を探したり、

垢を洗い落として
わかりにくかったものを
調べたりはしない。

という意味。

【類義語】
藪をつついて蛇を出す
(やぶをつついてへびをだす)

【対義語】
大目に見る
(おおめにみる)

【英語訳】
He finds fault with others and does worse himself.

Search not too curiously lest you find trouble.

【使い方】
「彼はいつも褒められているけれど、
きっとなにか弱点があるはずだよ。」

「そんな風に毛を吹いて疵を求む
ようなことをしてはいけないわ。」

「だけど、
弱みをつかみたいじゃないか。」

「あなたって、
人の弱点をつかんで
喜ぶような人だったのね。」

【例文】
1・彼は毛を吹いて疵を求むというように、
人の欠点を探すのが好きだ。

2・彼女はきっとなにか隠し事をしているはずだと
証拠を探していたら、
私が疑り深い人だと指摘されてしまった。
まさに毛を吹いて疵を求む者となってしまった。

3・母は毛を吹いて疵を求むように、
あら探しをすることをやめられない。

この言葉のほかには

「吹毛の求(すいもうのきゅう)」

「毛を吹いて過怠の疵を求む
(けをふいてかたいのきずをもとむ)」

「毛を披いて瑕を求む
(けをひらいてきずをもとむ)」

「毛を吹いて瑕を取る
(けをふいてきずをとる)」

という表現もあります。

いずれにしても
私たち人間には

誰しも多少の欠点が
ありますよね。

毛を吹いて疵を求む
ようなことをしないように
気をつけたいと思います。

追記

先日のこと。

親友を怒らせてしまいました・・・

私は、
そんなに
神経質にならなくても

と思うようなことを
親友はとても気にして

自分の嫌がることばかりをする
と言って私を責めました。

私には私なりの
考え方や言い分があります。

でも空気が気まずくなったので
一生懸命謝りました。

それでもやっぱりあれは
喧嘩だったのかなぁ・・・
と思ってしまう今日この頃です。

この場合は、
第3者の介入はないので

喧嘩両成敗とは
関係ないのかもしれませんが・・・

喧嘩になってしまう前に
誠実に謝って関係を修復するほうが

お互いにとって
良いことなのかもしれませんね。

悪意はなくても
私が相手を傷つけてしまったことは
事実なのですから・・・

人間関係・・・
なかなか難しいですねぇ。

今回の調べものが

皆様の日々の生活に
少しでもお役立ていただけましたら
嬉しく思います。

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